食用サボテン研究所

食用サボテン研究所

challenge
サボテンでやってみた

サボテンを、
限界まで保存してみた!

今回は、「サボテンでやってみた」シリーズの新企画です!

過酷な環境下でもたくましく成長して、収穫後も保ちがいいと言われるサボテンですが、「実際どれくらい保存できるんだろう……?」という疑問を、編集部はずっと抱いていました。そして今回、ついに検証できるときがきました!サボテンの変化に注目です!

サボテン観察日記
Start 2023.08.23
サボテンを、限界まで保存してみた!

とれたての、あおあおとしたサボテン。 左が新芽で、右が若芽です。

とれたて新芽 とれたて若芽

新聞紙に包んだ状態で、冷蔵庫に保存しておきます。

2023.09.19
約1ヶ月保存の新芽 約1ヶ月保存の若芽

約1ヶ月が経ちました。
新芽は、根本や外側からシワが出てきました。
若芽は少し色褪せた感じがします。

2023.10.02
約1ヶ月半保存の新芽 約1ヶ月半保存の若芽

さらに約2週間が経過。
新芽は下部がかなりシワシワになり、縮んできました。 トゲのまわりが黒っぽく変色しています。
若芽はさらに色褪せ、縁にシワが出てきました。 新芽に比べると変化が小さいですね。

2023.10.18
約2ヶ月保存の新芽 約2ヶ月保存の若芽 約2ヶ月保存の新芽

また2週間ほど経過しました。
新芽はさらに縮み、水分を感じないカラッカラの状態に。
横から見るとわかりやすいですが、厚みがなくなり、重さもあまり感じません。
若芽は前回と同じような変化で、さらに色褪せてシワが増えました。

2023.12.05
約3ヶ月半保存の新芽 約3ヶ月半保存の若芽

ここからは、一気に7週間ほど進めてみます。
新芽は全体がシワシワになり、薄っぺらく表面はカサカサです。
若芽は黄緑色に変わり、表面はかたく乾燥しています。重さもかなり軽くなりました。中の水分がなくなってきているようです。

2024.04.09
半年以上保存の新芽 半年以上保存の若芽 半年以上保存の若芽 若芽の拡大した表面

さらに4ヶ月ほど放置。
新芽の見た目は変化ありませんでしたが、触っていると欠けてしまうくらい繊細な状態に。限界を迎えたみたい?
若芽は全体が白っぽくなりました。表面はさらにカリッと乾燥しており、表皮が白く変色して剥がれてきています。

スタート時の状態と比べてみると、
こんな感じ!
新芽
新芽
若芽
若芽

きれいに乾燥しきっていますね。7ヶ月以上ものあいだ冷蔵庫に放置していましたが、カビが生えないどころか匂いにもまったく変化がありませんでした!すごい!若芽と新芽で、乾燥の過程やスピードが異なるのは、単純に大きさの違いだけが原因なのでしょうか......気になります。

最後は、硬さを検証するため割ってみることに。
新芽はあまり力を入れずとも、ペキペキ簡単に割れていきます。
若芽は硬いお煎餅のような感じで、グッと力を加えるとパキッといい音がして割れました。
味が気になり新芽をかじってみたのですが、サボテンの酸味が生で食べるより強く感じられました。

新芽若芽

いかがでしたでしょうか?はじめは、みずみずしくあおあおとしていたサボテンが、カラッカラに乾燥してお煎餅のようになりました。このような状態まで、7ヶ月もの時間をかけてゆっくり乾燥していったのは、やはりサボテンが持つ保水力の影響なのでしょうか。サボテンの生命力を実感できるような結果となりました!

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