食べるサボテンとは
-
実は、サボテンは中南米では紀元前から食べられていた野菜。主に食用にされているのはウチワサボテンで、メキシコではノパルと呼びます。今でも健康野菜として親しまれ、スーパーで山盛りで売られるほど、メキシコ料理には欠かせない存在。肉料理のつけ合わせになっていることが多く、日本のキャベツのような感覚かもしれません。
-
愛知県春日井市では、特産品である食用ウチワサボテンが学校給食に使われるようになってもう10年以上。サボテンコロッケなどのサボテン料理が、子どもたちに食べられています。また、市内の商店街や飲食店では和菓子や洋菓子、パンなどいろいろな食品に食用サボテンが使われ、サボテンを食べるまちとしてPRしています。
-
乾燥地でもたくましく育つことから、食用ウチワサボテンは食糧危機を救う食品として国連食糧農業機関(FAO)も注目する食材。さらに、さまざまな健康に良い効果も発見されており、次世代の野菜としてその可能性はまだまだ未知数。日本でも中部大学や名城大学で研究が進められています。
太陽の葉の栄養素
ビタミン・ミネラル・
食物繊維を同時に補給!
食用サボテンは、ミネラル・ビタミン・食物繊維が豊富で、抗酸化作用もある健康野菜。
豊富な栄養素の中でも「太陽の葉」に特に多いのはカルシウム。
その量は牛乳の約2.7倍にもなり、野菜全体で見てもトップクラスです。
また、疲労回復に役立つクエン酸やリンゴ酸も含んでいます。
※いずれの数値も100g当たり(一般財団法人 日本食品分析センター分析)
カルシウムを損なわない非加熱レシピ
サボテンに含まれるカルシウムは熱で損なわれてしまうため、カルシウム摂取には生食がおすすめです。
※Crop ecology, cultivation and uses of cactus pear, FAO, 2017
※春日井商工会議所