食用サボテン研究所

食用サボテン研究所

Environment
サボテンと環境問題(SDGs)

世界的ブランドも注目!
サボテンレザー」って
知ってる?

世界的ブランドも注目!サボテンレザーって知ってる?

サボテンレザーは、サボテンを原料にした環境に優しいレザー。メキシコの企業Adrian and Marte社が開発し、「Desserto(デザート)」という名前で発表されました。植物生まれですが、触り心地は本革のように滑らか。さらに、耐久性は計算上約10年あり、水分に強く汚れがつきにくいという機能面も備えています。海外で多くの賞も受賞し、ファッションブランドや高級車メーカーなど世界のトップブランドでも次々と採用されています。

サスティナブルな製造工程

原料となるサボテンは、太陽の葉と同じウチワサボテン。メキシコではあちこちに自生していて食用としても親しまれています。
収穫時は、サボテン自体を傷つけることなく成熟した葉だけを刈り取り。サボテンは生命力が強く、6〜8ヶ月経つとまた収穫できるようになります。収穫した葉はすりつぶして約3日間天日干ししたのち、特殊加工が施されます。農場は完全オーガニックで、除草剤も農薬も不使用。水やりは灌漑システムを使わず自然の雨水だけで、乾燥も太陽光のみ。製造に必要な水やエネルギーを節約しています。また、製品に使われなかったサボテンは食用として活用されています。

サボテン以外にも、おいしそうな!?
ヴィーガンレザーのラインナップ

ヴィーガンレザーは、動物の皮を原料としないレザーの総称で、サボテンレザーもそのひとつ。身近なものでは合成皮革と人工皮革も該当しますが、最近種類の増えてきた植物由来のヴィーガンレザーは、環境に優しくサスティナブルな素材として期待されています。原料としてはサボテンの他には、リンゴ、パイナップル葉、きのこがあります。どれもおいしそうなラインナップですね。

本革は環境負荷が高い?

本革と言われる牛革や豚革は“食肉の副産物”。動物の命を無駄しない、という観点もありますが、食肉の生産過程での環境負荷が問題になっています。たとえば、放牧のための森林伐採、動物の排泄物による水質汚染、動物が出すゲップなどの温室効果ガスなどなど。さらには、本革のなめし加工においても大量の水を使うため、環境汚染が指摘されています。
こうした背景からも植物由来のヴィーガンレザーは、本革の代替として注目が集まっているんですね。

日本では、以前サボ子と対談していただいたCACTUS TOKYOさんなどでサボテンレザーを使った商品が販売されています。ぜひチェックしてみてくださいね!

CACTUS TOKYO インタビュー

サボテンの「衣」×「食」対談!
サボ子、サボテンレザーに出会う!
~前編~

CACTUS TOKYO インタビュー

サボテンの「衣」×「食」対談!
サボ子、サボテンレザーに出会う!
~後編~

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